大阪へ向かう飛行機から撮影した写真です。奇しくもこの日は父の10年目の命日でした。
夢の世界のような幻想的な光景を目にし、若松英輔さんの著書「悲しみの秘義」の一節を思い出しました。
“かつて日本人は、「かなし」を「悲し」とだけでなく、「愛し」あるいは「美し」とすら書いて「かなし」と読んだ。悲しみにはいつも、愛しむ心が生きていて、そこには美としか呼ぶことができない何かが宿っているというのである。ここでの美は、華美や華麗、豪奢とはまったく関係がない。苦境にあっても、日々を懸命に生きる者が放つ、あの光のようなものに他ならない。”
今、自分が感じている「かなしい」は「美しい」と書く「かなしい」だと思いながら、こっそり手を合わせました。
もしかしたら10年前のあの頃見上げた雲の上にも虹の輪っかがあったかもしれません。
10年を経てようやく辿り着いた想いは、
「さあ、引き続き頑張っていきましょい!」です。
感謝