美しい

大阪へ向かう飛行機から撮影した写真です。奇しくもこの日は父の10年目の命日でした。

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夢の世界のような幻想的な光景を目にし、若松英輔さんの著書「悲しみの秘義」の一節を思い出しました。

“かつて日本人は、「かなし」を「悲し」とだけでなく、「愛し」あるいは「美し」とすら書いて「かなし」と読んだ。悲しみにはいつも、愛しむ心が生きていて、そこには美としか呼ぶことができない何かが宿っているというのである。ここでの美は、華美や華麗、豪奢とはまったく関係がない。苦境にあっても、日々を懸命に生きる者が放つ、あの光のようなものに他ならない。”

今、自分が感じている「かなしい」は「美しい」と書く「かなしい」だと思いながら、こっそり手を合わせました。

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もしかしたら10年前のあの頃見上げた雲の上にも虹の輪っかがあったかもしれません。

10年を経てようやく辿り着いた想いは、

「さあ、引き続き頑張っていきましょい!」です。

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感謝

『風』に雪

13日の朝、夜のうちに降った雪が残っていました。

展示中のお墓の中でも草木を合わせてデザインされた『風』に残った雪に一際趣が感じられました。

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苔にうっすらと雪

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寄せ植えの千両にも…

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今回のようなうっすらと雪の下のものが見えるくらいが風情があり、白と緑や赤のコントラストが美しいですよね。この『風』では四季折々の表情が見られるので観察するのがいつも楽しみです。ご来店の際はゆっくりとご覧くださいませ。

今年もよろしくお願い致します。

新年明けましておめでとうございます。

昨年末から石手川の河原に白い花が咲いていることには気づいていたのですが、何の花かを確認する時間もなく新しい年を迎えました。昨日は天気が良かったのでカメラを持って散歩がてら撮影してきました。

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白い花の正体は水仙でした。背筋をスッと伸ばし、うつむき加減で咲いている姿を見ると非常に清々しい気持ちになりました。毎年咲いていたのでしょうか?昨年の夏の豪雨で葦が倒されていたから水仙が咲いていることに気づけたのかもしれません。

 

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水仙に向けてカメラを構えていると、急に白いものが高速で横切ったので瞬間的にシャッターを押すとそこには中鷺が写っていました。これは縁起がいい!(笑)

 

本日5日より仕事始めです。墓石屋として多様化するお客様のニーズに応えられるよう、また変わらぬ供養の心を大切にできる石屋として精進して参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。