タガメの回想録③

皆様お久しぶりです。前回の投稿からだいぶ時間が経ちましたね。今日は産卵の時の話をしましょう。

産卵する相手となる妻(メス)と出会ったのは8月頃だったと思います。繁殖期になるとワタクシ共オスはバナナのような匂いを出し、メスを呼び寄せます。そしてワタクシのところにもお腹の膨らんだ美しいメスがやって来ました。ワタクシは必死に身体を揺らしてプロポーズをしました。するとそのメスも身体を揺らしてOKの合図を送ってくれたのです!その後ワタクシたちは交尾に移りました。実はタガメはオスよりメスの方が大きいので交尾の際はワタクシが上に乗ることになります。

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そして翌日の早朝、ワタクシが案内した木の上で産卵を開始しました。ワタクシたちは産卵と交尾を繰り返しながら無事、約70個の全ての卵を産み終えました。

 

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産卵が終わるとメスはよろしくも言わず次の産卵に向けて去って行きました。ここからはワタクシが“育メン”として卵の面倒を見なければなりません…。

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タガメの回想録①

皆さんこんにちは。ワタクシは前回紹介に与りましたタガメです。

この写真は、ワタクシが生まれて2日目、1令幼虫の頃の写真です。体長は約1センチです。このとき生まれたワタクシの兄弟は約60匹。ワタクシが何番目に生まれたかは…定かではございません。一緒に写っているのは親父です。ワタクシたちがなぜ親と異なる縞模様をしているかと申しますと、周りの水草に同化して天敵や獲物に気づかれにくくするためです。生後2日目ですが、兄弟と協力してオタマジャクシを捕食することができます。親父はそれを優しく見守ってくれていました。嗚呼、懐かしい…。

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